俺Wiz 2005

というわけで、俺Wizです。

とりあえず俺Wizです。

ちなみにWizって呼んでいるのは「Wizerdry」の略で、オリジナルは81年のApple?用のダンジョン探索型RPG。(くわしくはWikipediaの「ウィザードリィ」の項(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC)を参照)今でも新作が出ていて、ゲームに一言ある人間なら誰しも俺ならこうアレンジするのにな、という「俺Wiz」を抱いている(多分)というソフトです。

話の発端は、みやおかさん(http://miyao-ka.com/)が、 E3と次世代機についてのエントリ「 E3前夜-俺たちに明日はあるのか- - GAME NEVER SLEEPS」につけてくれたコメントから。

ここではトピックを抜粋。

矢印以下は私による要約です。

宮岡「俺wiz」構想

■手動マッピングをする

マッピングのためのツールを用意する。

■ダンジョンのランダム生成

→毎回ランダムではなく、クリアなどのタイミングで生成。

■ギルド制(?)

→予備パーティが勝手に育つ。プレイヤーパーティに欠員が出たらそこから補充。

→死んだらキャラリセットの緊張をもたせつつ、完全リセットではない救済措置。

■マジックアイテム制

→コモン武器に属性や特殊効果がつく。命名できる。

という感じ。

いや、いいですねー。

まず、言っておくと、

僕が求めるWizの醍醐味は、アイテム発掘です。

というわけで、IDA-10「俺Wiz」構想。

  • Wiz + FPS (一人称視点のシューティング)
  • FMIHS (フィニッシュブローによってもらえるアイテムが変化するシステム)
  • 留守番発掘システム

■Wiz + FPS

いきなり、ナニー!という感じですが。 えーとですね、意外とアイテム発掘と相性いいとおもうんですよ。 ヒントはMORPGの「ファンタシースターオンラインPSO)」です。 これはゆるいリアルタイムアクションで、エネミーをざくざく斬ったり、 魔法連射したりするゲームです。このゲームはアイテム収集の要素も強くあり、特定のレアを狙っているときって、数時間にわたって同じ場所を周回してエネミーの惨殺を繰り返すわけです。これっていうのは完全な作業になるわけですが、エネミー出現→叩き殺す、エネミー出現→叩き殺すのルーティンにけっこうなトランスを感じてしまうのです。そして、その末にレアの目印である赤い箱が落ちてくれると、その感覚は昇華されるわけです。

僕の中で、そのトランス感は、エネミーにマシンガン叩き込んで、反撃を壁に隠れてやり過ごし、また撃って...みたいな「DOOM」系(シビアな「カウンターストライク」系ではなくて、あくまでドンパチ系。)のFPSの皆殺し感に近いんですよ。そして何より、僕はアクションが好きなので。もちろん、だらだらプレイができるのはアイテム探索ゲームの基本なので、オートマ操作とマニュアル操作を切り替えられる感じにしたいなあ。

それからFPSなので、経験値=攻撃力みたいなレベルアップではなく、扱える武器の種類やもてる弾の数のレベルアップになる感じで。オートマチック戦闘の精度があがるとかね。

というわけで、ベースのシステムはFPSです。もちろんFPSといっても、FPSスタイルのアクションゲームでは大体そうなってる、剣などの近接戦闘武器を装備したら後方3人称、誘導ミサイル撃ったら弾視点みたいな臨機応変な視点で。

■FMIHS (フィニッシュブローによってもらえるアイテムが変化するシステム)

さて、「俺Wiz」はFPSです。なので、エネミーのアイテムドロップもそれに応じたシステムが欲しい。それがFMI(略)です。要するに、エネミーのどこを撃って倒したかで、ドロップアイテム変化というシステムです。例えば、スライムベスでも、眼球を打ち抜くとちょっと良い武器が落ちたりするわけです。

もちろん、適当にオートエイムで戦闘することも可能ですが、これによって、目的のアイテムが落ちるエネミーとエンカウントした時の緊張感がぐっとあがります。適当に倒すとランダムで薬草しか落ちないけど、マニュアル操作でヘッドショットを決めると100%聖水が落ちたりとか、そんな感じ。

また、レアについても、普段よく会う敵でも実は背中に光る怪しい部分を撃つとレアが出たりと、「エネミーの存在がレア」「ドロップ率が低い」という、これまでのランダムまかせのレアに加えて、「倒し方が難しい」というスキルが重要なレアという新しい遊びが追加されるわけです。

ドラゴンはすげー強いんだけど、頭を下げて炎を吐く瞬間にだけ撃てる頭の角がレアポイントで、もちろん最初は倒すだけで精一杯だけど、炎を無効にする鎧とか、1秒タイムストップできる魔法とか、なにより強い武器(ドラゴンスレイヤーとか)を手に入れることで、角を撃って仕留められて、超レア素材の「ドラゴンの角」が手に入る。ソードに加工するもよし、仲間を生き返らせる薬を調合するもよし、銃座にするもよし、もちろん、鎧にするもよし、みたいなイメージ。

FPSでWizというのは、新しいアイテムドロップのシステムないかなあと考えたときに行き着いたシステムで、実はこの新しいドロップシステムでアイテム探索ゲーをしたいというのが、僕の一番の目的です。

■留守番発掘システム

これは、宮岡氏のギルド制構想を僕なりに消化したもの。

氏のコメントを引用します。

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死んだらリセットってゲームバランスがwizらしくもあるんだけど、やっぱりリセット禁止はマゾすぎる。それって、「それまでのプレイがまったく無駄になる」からだよなーって。ドラクエならお金半分になるだけだし、トルネコは育ちが早いから問題にならない。

だからプレイヤーパーティ以外にも予備パーティが勝手に育ってて、プレイヤーパーティに欠員が出たらそこから補充とかできるとかできればいい感じかもなって妄想してます。他パーティもプレイヤーと同じだけダンジョンに潜ってて、勝手にアイテム取得したり勝手に死人が出たりしていて、パーティー間でアイテム取引ができたりして…。

あーでもそのへんMMORPG的なのか。いや、なんというか僕はMMORPGをシングルプレイしたいのかも。

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無駄にならないのは良いことだ。

しかし、僕的にはさらにエスカレートさせて、

ゲームプレイしていない時も探索して欲しいのです。

「部隊に命令しておくと、オフラインの間も勝手に物資を生産したり、取得したりしてくれる」というのは、「ガンダムネットワークオペレーション(GNO)」(http://www.gno.ne.jp/)というネットワークシミュレーションで初めて知ったシステムで、僕はこれがすごくいいと思っています。(それ以前だとドリキャスの「アニマスター」というのも探索隊があったけど、あれとはまた別だ。)一般的に言ってゲームに割ける時間が減っている現在において、これはとても革命的なシステムだと思うのですよ。ゲームをしている時間を無駄にさせないところから一歩進んで、たとえゲームをしなくとも、ゲームを買ったことを無駄にさせないシステムとでもいいましょうか。

以上、つっこみどころ満載ですが、「俺Wiz」です。細かい仕様に妄想はつきませんが、ときあえず基本的なところ。それから、宮岡さんが自分でつくることを前提にしているのに対し、僕は完全にそのへん無視です。

現状だと、「Diablo」と「Warcraft」を作ってたBlizzardの中の「Blizzard North」にいた人たちが独立して作った「Hellgate:London」(http://www.hellgatelondon.com/)が近い。ていうか、まんまか。「Dia+FPS」。まあ、俺はあくまで「Wiz+FPS」です。

次世代機でビジュアルショックも良いですが、どんなゲームをやりたいかって言ったら、結局、原体験から抜けきれないという現実をひしひしと感じました。

だいたい、俺の次世代機のゲーム案って「ときめギア ソリッド メモリアル」(http://d.hatena.ne.jp/IDA-10/20050314/1382575111)だもんな。いや、あれはあれで是非やりたいんだけど。