ものすごく簡単に説明すると、「"Multibowl"とは、『メイド イン ワリオ』のマイクロゲームを本物のレトロゲームでやっちゃった非合法なめちゃめちゃ面白い対戦ゲーム」です。とりあえず作者的にオフィシャルで企業的にアンオフィシャルな動画をみてください。
もうちょっと詳しく説明すると、90年代までのアーケードゲームと家庭用ゲームのうちMESSが統合された以降のMAMEで動くもので、かつ2人同時プレイがあるものが300本以上収録されてます。モードは2人対戦オンリー。開始するとランダムに1本選ばれて、タイトル、発売年、パブリッシャー、そしてルールが表示され、ゲームがスタートします。ルールに則って決着がつくか、30秒経過すると引き分けで次のゲームに移ります。これを10本先取するまで繰り返すのが"Multibowl"です。テクノロジーの進化はこういう風に使われてほしいって感動しました。ばーっとあげるとこんな感じ。
- 知らないゲームのタイトルとか発売年とか知ってへーってなる
- さらに知らないゲームを次々あそべる
- 90年代のアーケードゲームの次にATARI2600のゲームがでてきたりギャップがおもしろい
- 最長30秒でおわるので飽きない
- 知ってるゲームがでてくると「あった!あった!」ってうれしい
- まったく知らないゲームがいきなり始まるパニック感がたのしい
- それでも強引に勝ち負けが決まってく不条理な展開が笑える
- 10本先取で勝ち負けが決まるので一区切りのテンポもいい
- 勝負がつくと、どこかのゲームの勝利時の適当なカットシーンが流れて適当に祝ってくれる
- コントロールを知ってるだけで露骨に有利だったりするのでレトロゲー経験がちゃんと結果に反映する
- 300本以上を網羅してるので勝つと総合王者感が味わえる
- レースゲームの多さにおどろく
- バレーボールゲームの多さにおどろく
- ときどきほんとにヤバいやつがでてくる(スト2のリュウとソニックが戦ってました)
いやー僕、小学生から高校生までゲーセンに通ってましたし、雑誌でいうとファミコン通信の創刊のころから読んでますし、そこそこレトロゲームに詳しいつもりでしたが、半分以上は知らないゲームでした。ていうか77年発売のゲームとか生まれた年だし。なんせ激しくイリーガルなんで、ゲームショウなどで彼が持ち込んだところでしか遊べないんですが、運よく遊ぶことができて、それがまた本当に素晴らしかったんでこうして書きとめた次第です。
ちなみに作者のBennett Foddyさんは、奇ゲー好きもしくは記憶力の高い方ならピンとくるかもしれない"QWOP"もつくってます。
QWOP (ウェブブラウザで遊べます)
(より意味の分からない進化を遂げたiOS版)
参考リンク:
Multibowl – Foddy.net (作者による紹介ページ)