CHIPOTLE(チポトレ、チポーレ)とはアメリカ(と世界数国)に展開するメキシカンフードのチェーン店です。いちおうファーストフードというカテゴリで安く早く、そして珍しくヘルシー指向です。ちなみに僕が注文する「ブリトーボウル」はライムとパクチーの効いた白米に柔らかく香ばしい鶏肉、温野菜と冷たい野菜、それからいろんな味のタレがたくさんのっている食べ物です。いわばメキシコ丼です。日本人の舌にもあうと思います。
サンフランシスコで働いている僕はここで最低でも週に1度は食事をします。早くて安くておいしいからです。しかし、初めてのこの店を訪れたときはそのオプションの多さと、矢継ぎばやに判断を迫る店員たちに非常に戸惑いました。いくつかチポトレの注文のしかた~みたいな記事を読みましたが、どれもオプションについていろいろ書いてあったり条件で分岐したりしてとても実用的ではありませんでした。なので、ここに僕のいつも頼むコンビネーションの「ブリトーボウル」を食べ始めるまでウォークスルー形式で記します。インドの外注から上がってくるバグレポかってくらいすべての手順を記します。コツはとにかく店員が聞いてくるのに合わせて返事をすることです。焦って先にいろいろ言っても後でまた聞かれるだけです。
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列に並びます。
途中メニューが置いてありますが、何が書いてあるかさっぱりわからず不安になるだけなので無視します。
店員から挨拶されます。
店員:「はわゆどぅーいんとぅでい」(調子はどうですか?)
あなた:「アイムファイン、サンキュー」(元気だよ、ありがとう)
料理の基本形態をきかれます。
店員:「わっきゃないげっふぉゆー?」(何をお作りしますか?)
あなた:「ボウル」(ボウルをもらおうか)
食べていくか持ち帰るか聞かれます。
店員:「ふぉーひあ、おぁとぅーごー?」(ここで食べますか?お持ち帰りですか?)
あなた:「フォーヒア」(ここで食べます)
米をきかれます。
店員:「ほわいとらいす?ぶらうんらいす?」(白いご飯をいれますか?玄米を入れますか?)
あなた:「ホワイトライス」(白いご飯をください)
豆をきかれますが米を増量します。
店員:「ぶらっくおあぴんとびーんず?」(黒い豆*1をいれますか?茶色い豆*2を入れますか?)
あなた:「ノービーンズ、キャナイハブサムモアライス、インステッド?」(豆はいらないので、ご飯をもっといれてください)
米を足してもらってる間に温野菜(玉ねぎとピーマン)をたのみます
あなた:「キャナイハブベジーズ、トゥー?」(野菜をのせてください)
肉の種類を聞かれます。
店員:「わっかいんどおぶみーと?」(お肉は何にします?)
あなた:「チキン」(鶏肉をおねがいします)
サルサをきかれます。マイルドといいつつ、トマトと玉ねぎのサイコロ切りなので完全に野菜枠です。辛いやつはうかつに頼むとマグマのごとくドバドバかけられて食べられなくなる危険性があるので、別の入れ物にいれてもらいます。
店員:「まいるどみでぃあむほっと?」(サルサは甘口、中辛、それとも辛口?)
あなた:「マイルドプリーズ、アンドホットサルサオンザサイド?」(甘口をかけて、辛口のは別にください)
その他トッピングをきかれます。別料金のワカモレ以外全部いきます。
店員:「さわーくりーむ?ちーず?」(サワークリームとかチーズいる?)
あなた:「サワークリーム、コーン、チーズアンドレタス」(サワークリームと、コーンと、チーズと、レタスをのせてください)
レジの人がトルティアチップスや飲み物をきいてきます。常人だったらこのボウルだけで食べきれるか怪しいです。店によってはカウンターにしかないので水用のカップをもらいます。
店員:「えにぃちっぷすおあどりんくす?」(チップとか飲み物はどうしますか?)
あなた:「ノーサンキュー、キャナイハブアワーラーカップ?」(いらないです、でも水用のカップをください)
金額をいわれます。10ドル札か20ドル札を渡します。(2017年9月現在、サンフランシスコの店では有料オプションなしのチキンボウルは9ドルでお釣りがきます。)
店員:「えいとだらーあんどXXXXせんつ」
レシートをどうするかきかれます。
店員:「どぅーゆーにーどざれしー?」(レシートいりますか?)
あなた:「ノー」(いらないです)
お釣りを受け取りながらスプーンももらいます。2017年9月現在、サンフランシスコのお店ではスプーンはカウンターでしかもらえなくなりました。
店員:「ひあずゆあちぇんじず」(はい、お釣りです)
あなた:「キャナイハブアスプーン?」(スプーンをくれますか?)
トレイに載せてもらってなかったらトレイを借ります。
あなた:「キャナイユーズトレイ?」
お礼をいって近くのドリンクバーに向かいます。
好きなだけペーパーナプキンをもらいます。
カップを置いて"Soda"と書かれた小さいノブを探して押します。
Smokedと書かれた煤けたラベルのタバスコを少々かけます。
席についたらホットサルサの蓋をあけて半分くらいかけます。
スプーンを刺して野菜の崩壊と闘いながらおいしく頂きます。
写真はおいしそうに見えませんがおいしいです。
以上、一助になれば幸いです。これで基本ができたら、あとは白米をブラウンライスこと玄米にしてみたり、チキンじゃなくてステーキにしてみたり、あんまり美味しくない豆を足してみたり応用に進んでみると良いかと思います。