E3前夜-俺たちに明日はあるのか-

というわけで、E3も開催され、

次世代機3機種も発表されましたが、

みなさま、いかがおすごしでしょうか。

ちなみにE3とは、Electronic Entertainment Expoの略で、今年は5月18日から20日まで、米国ロサンゼルス・コンベンションセンターで開催される世界最大のゲームショーでございます。

ていうか、なんなんだ、この閉塞感は!!

新しいハードが発表になったというのに、

ゲームを制作している僕周辺の空気は、

いまひとつ盛り上がらない。

少なくとも、

DSの仕様が知らされたときの、

おもしろいことできるなー、

やったるぜー感はない。

理由は明々白々。

つくんの大変。

確かに、光にいろいろなアレンジを加えたり、

高解像度のテクスチャをたくさん使えたり、

物理演算でリアルな挙動を出したり、

ええ、すごいと思いますよ。

でも、XboxGCの時と違って、

機能が僕らの要求を追い越してしまった気がする。

そこが大きな違いだ。

デザイナもプログラマもプランナも、

みーんな勉強して理解して、

数倍の労力、数倍の時間、数倍のコストをかけて、

毛がもじゃもじゃ揺れて何がうれしいんだよ!

ゲームがしてーんだよ、俺は!

光源が動いてリアルタイムで影の位置が変わって、

その影が霧の影響を受けてぼんやりしてるからって、

忍者プリンセスがおもしろくなんのかよ!

ゲームをつくりてーんだよ、俺は!

しかも、コストがかかるが故に、

メーカーが手堅いゲームばかり作るのは当然。

「課長が電線を伝わって進むアクションゲームです。」

「よし、10億だそう!」

絶対ねー。

でも、ハードが進化した以上、

それを生かしたソフトを作るのは、

ゲームメーカーとして当然とされます。

まあ、仮にも大手メーカーが、

プレステ2スーファミのグラフィックと見紛うソフトを

発売しちゃうなんてことは許されないわけですよ。

まあ、時々あるけど。

えーと、つまり、上に書いたような大変な思いをして、

これまでの数倍以上のコストをかけて、

それでようやくスタートラインなわけです。

かかったコストは当然、ユーザーに跳ね返ります。

かといって、いまさら

ネオジオのROM並みの値段がつけれるわけもないので、

それでまかなえない分はメーカーが被ります。

それで売れなかったら?

恐ろしくて、考えると夜も眠れません。

というのが、

まあ、普通に考えるとそうかなー、という部分です。

でもね、あのね、

こんなに真っ暗なこと書いといてなんですが、

新ハードの発表を一通り聞くと、

希望が見えるような気がします。

ていうか、あるある。

たくさんあるんですよ。

今回のE3が終わったら、

また改めて書こうと思います。