リアル地図を飛ぶフライトシムと、技術フロンティア

マイクロソフトフライトシムの次世代バージョン「Flight Simulator X」が、「NAVTEQ」というマップデータベースを使って作られているらしい(ニュースソース:PRNewswire)。

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この「NAVTEQ」は、Google EarthGoogle Maps、Yahoo Maps、や諸々のGPSにも使われている実在の地形を反映したデータを提供するもの。つまり、実在の地形データを使ったゲームが現実のものになりつつある。とはいえ、さすがにそのデータベースから3Dモデルが自動生成されるわけではなく、現実の地形をよりリアルに再現できるようになったぐらいのことらしい。

しかしながら、すでにGoogle Earth v4 betaにはユーザーがテクスチャ付きの3Dモデルを置ける仕組み(id:IDA-10:20060429)があったりするわけで、それを利用した、実在の街の3Dマップとゲームとのマッシュアップが実現するのも遠い未来ではないだろう。もちろん、あのVRマシン((id:IDA-10:20060406))との連携も。

具体的にはGoogle Mapで全方向シューというマッシュアップをサクっと作ってしまったNao_uさん(g:game:id:Nao_u)が、数年以内に颯爽と実現してくれると勝手に期待(ほんとに勝手だな)。

Nao_uの日記

あと、もうひとつ気になることがあるので、「NAVTEQ」を使うとこんなことが!というウリの部分を抜粋。

  • Optimizing the modeling of the real world with nearly 200 land and water classifications, over 20 environmental and cultural regions, 12monthly seasons and 7500 texture tiles (e.g. farm, city, forest,lava);
  • Bringing the world to life, as the data integrates and automatically generates ground vehicle traffic, railway simulation and water-based cargo and leisure ships (including types of vehicles, traffic congestion, accidents, direction of travel);
  • Displaying the size of streets (including approximate number of lanes), street names, bridges, and tunnels.

気になったのは、2番目の電車やフェリーなどの自動運行。ニュースリリースによれば、運行ダイアをデータベースからロードすることで可能になるらしい。具体的にどうゲームに組み込まれるかは分からないけど、ゲームプログラムのフロンティアは、今後、物理エンジンから、「生活エンジン」もしくは「生物エンジン」辺りに移っていくんじゃないだろうかと思っていて、これにはその片鱗を感じなくもない。まー、このホリデーシーズン発売らしいので、要確認ということで。

あ、俺、Vista動くPCないや。A@MくんのくれたWin98で動くかな。