ミーティングに間に合わない!

Kings Of Leon(http://www.kingsofleon.com/)のコンサートをサンフランシスコのWarfieldで観た。すごく感動した、という感想は後日書くとして、最高に楽しかったライブだが、個人的な事情で早く終わって欲しかった。

その日の深夜12時から、日本のスタッフの方と重要な電話ミーティングがあった。先方の仕事の合間を縫って行う打ち合わせで、かつ、僕がライブを観てから参加できるように一方的にこの時間にしてもらったこともあり、絶対に遅れられなかった。

そう普通だったら、夜12時で絶対間に合うのだ。会場に行ってから知ったのだが、前座が普通だったらありえないBlack Rebel Motorcycle Club(http://www.blackrebelmotorcycleclub.com/)。だって、夏に彼らがメインで全米ツアーをした時には、同じくらいの規模のベニューであるFillmoreを満員にしているのだ(僕も行った)。というわけで、ほとんどダブルヘッドライナー状態で、彼らのステージがなんと1時間半。これが予想外。KOLのスタートが22:30。この時点で最後までいられないのを覚悟。

奇声をあげながらOh No!!を連発する"Charmer"からのスタート。客も奇声をあげまくる。俺もあげまくる。足を踏み鳴らす。人が揺れる。床が揺れる。異様な盛り上がり。脳が溶けそうなギターのうねり。の中、並列処理で数曲ごとに時計をチェック。"On Call"で拳をあげて合唱しつつも(会場からMission St.沿いの駐車場まで走って5分。そこから会社までクレタクよろしくヤーヤーヤーヤーヤーで7分。一応3分よけいにみて合計15分。11時45分までに会場でれば間に合うな……)とまるでスーパーコンピュータ。

最後の曲のコールがあって、23:45。後ろ髪引かれつつもアンコールはあきらめて、転がるように出口へ。途中、グッズ売り場に目が留まる。せめて、せめてツアーTだけは欲しい!選ぶ余裕はない。ツアー日程が入った6種類をまとめてゲット。が、クレジットカードのリーダーがうまく動かず、店員、カードを持ったまま2分どっか行く。おいおいおいおいおいおい!

戻ってきた店員からひったくるようにシャツをわしづかみにして出口にダッシュ。やばいやばいやばいギリギリギリギリ。

だが、なんと出口でセキュリティのでかい外人が俺をとおせんぼ。

「サー、ちょっといいですか?」

Fワードがノドまで出るが、冷静に急いでることを伝える。無線で何事がやりとりをするのを待ち、ノープロブレムが確認されるまで1分。

その後、外人をありとあらゆる言葉で呪いつつ無我夢中で高速移動。奇跡的にミーティングに間に合う時間に会社のビルに到着。急げオフィスまで!

途中。両手いっぱいにTシャツを握りしめて全力疾走する自分がガラスに映る。

どう見ても万引き犯。ああ、とおせんぼですんで良かったなと、ちょっと思った。