ひとりでゆうはん

会社を帰りがてら「炭家」(http://sumikagrill.com/)に寄る。どうしても美味しい親子丼が食べたかったからだ。おれ以外、全員グループで、酒などたしなんでいる。和気あいあいと、会話などはずませている。おれは淡々と文庫本を読む。

日本人っぽい女性店員が、あからさまに日本語の本を読んでるにも関わらず、英語で話しかけてくる。和顔だが、そうじゃないのかもしれない。俺も英語っぽく"オヤコドン、アンドレバーヤキトリ、プリーズ"とで返す。刹那、「15番さーん、親子丼、レバー入りマース」と流暢な日本語で高らかにコール。理由が知りたい。

すると突然、おれの近くに座ってた知らない人たちがおもむろに楽器を取り出してジャズの演奏を始めた。何だ君たちは。酔った客は、フゥー!とか声をかける。ふと気づけば、まわりもノリノリだ。目の前でジャズってる大人たちを前にして、本を読みふけるのも悪い気がして、ひたすら鳥と卵のハーモニーを奏で続け、そっこう完食。わずか、20分ほどで店を出る。今度は家族と一緒にこよう。


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