『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のサントラに隠されたストーリー

どーも、8月1日の公開日にサンフランシスコの映画館で観て以来聴きまくってる映画サントラであるところの"Awesome Mix Vol.1"ですが、Redditで興味深いファンの考察をみつけました。

映画を観たひとには言うまでもありませんが、この"Awesome Mix Vol.1"は劇中で主人公のお母さんが主人公であるピーターの少年時代にプレゼントした、自分でカセットテープにダビング(もしくはレコード・ラジオから録音)してつくったオリジナルのベスト盤なんですね。ちゃんとトータル時間も46分テープに収まるようになってます。

僕がもともとサントラのことを調べたのは曲順が映画の登場順と全然違うからでした。まあお母さんが作ったテープって設定だからってのはわかるんですが、でも何でこの順なのよと。で、ちょっと検索したら興味深いファンの考察が。

[Guardians of the Galaxy] Awesome Mix vol. 1 or How To Tell A Story Without Details : FanTheories

かいつまんでいうと、お母さんによる選曲と曲順は息子に直接語ることができなかったお父さんとの出会い、恋愛、出産、そして別れが語られているという指摘です。ちょーざっくり訳すとこんな感じ*1

出会い

最初の2曲、"Hooked on a Feeling"と"Go All The Way"は最初は肉体的な魅力に惹かれ合ったけど、すぐに一緒にいるべき存在だとお互い思うようになったことが語られてる。


関係の始まり

次の曲では、「彼」がついにメレディス(お母さん)に自分が人間でないことを告げる。そして、月を越えると歌う"Spirit in the Sky"や"Moonage Daydream"で描かれるように「彼」は彼女に宇宙を垣間見せたんじゃないかな。


恋に落ちて

続く2曲は、"Fooled Around and Fell in Love"と"I’m Not in Love"。これは前者がメレディスの気持ち、後者がメレディスからみた「彼」の気持ちを表してるんだと思う。彼女は最初こそちょっとしたデートだけなんて考えてたけど、すぐに「彼」に夢中になってしまった。でも、「彼」は地球人でないし、人間と恋に落ちるべきじゃないとストイックな態度だったんだ。きっと「彼」の言葉が足りないのも障害だったと思う。

そして「彼」とメレディスは喧嘩して仲直りをしたんだ。メレディスは「彼」がほのめかすだけではっきり言わなかった言葉をついに聞いたんじゃないかな。なぜなら「彼」もまた彼女を必要だったから。それはすごく嬉しいことで、だからアップビートな"I Want You Back"を選んだんだ。

"Come and Get Your Love"はただの幸せな期間ともとれるけど、これ以上愛することができないと歌われる存在は「彼」との間にピーター(主人公)が誕生したことを表してると思う。


別れ

"Cherry Bomb"ははっきりとトーンを変える曲。内容と曲調からして「彼」はどこからか呼ばれて、メレディスとピーターを連れて行けないとわかったんだ。彼女はすべてを失うような気持ちになって、そしてそれがどうしても止められないと知って世界に向けて怒りをぶちまけてる。

「彼」は何とか彼女をなだめて、お互いが分かれるしかない事実を受け入れた。だから、"Escape"ではどうしようもないこれからのことよりも、今持てる時間を大切にしようと歌われている。今は幸せだけど、別れが近いとわかっているんだ。

最後の曲は"O-O-H Child"。「彼」とメレディスの別れの時。「彼」は彼女とピーターの元に必ず戻ってきてまた家族で一緒に暮らすと約束したんだ。いつの日か、一緒に陽の、――それは「太陽」じゃないかもしれないけど――光の中を歩くと……。

ここでは引用しませんが、それぞれの歌詞を読んでいけば確かに合致するところ多数ですね。というわけで、ただ本編のストーリーにあわせた懐メロヒットパレードじゃないこういうの大好き!って話でした。くそー、これピコキャスの時に知ってれば0パーセント肯定派のみやおかさん(http://www.t-p.jp/miyaoka/)の肯定度を20%くらいにはできたのに!

第44回 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 200%肯定派と0%肯定派が語り合うネタバレトーク & 文豪メッセンジャー感動秘話 - @IDA_10 x @miyaokaのピコピコキャスト

これ読んで興味でた方はサントラになった曲を全曲貼ってあるid:TomoMachiさんのブログとトレーラーをどうぞ。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のサントラが素晴らしすぎる - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

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*1:あくまでも参考程度に。興味ある方はぜひリンクの原文をお読みください