アメリカ西海岸でみる物乞い

最近、↓こんな物乞いに遭遇しまして

よく考えたらアメリカに来てから物乞いに対してかなりの確率でなるほど、と感じていたことに気づきました。つらつらと挙げてみようと思います。

  • 学校の近くのスタバの前に立つタイプ

登校前に子供つれてコーヒー買う人が結構いるんですが、店をでるとお金くださーいって立ってるんですね。親としては子供の前で困ってる人を無視するのは良くない気がするわけですよ。かといって「元気?」とかいうのも何か違いますね。結果、なんとなく小銭をあげてしまう、というシナリオに導かれます。一回やりすごしても、毎日立ってるので、ある日目が合ってしまい、なんとなく観念してというパターンもあります(僕です)。

  • ガソリンスタンドでガラスを勝手に拭くタイプ

気づくと窓をごしごし拭いていて終わると何かくれーっていわれるのですが、なんとなく対価を払わないといけない気がしてついついお金を渡してしまいます。最近気づいたのですが、彼ら拭く前に断られないように給油したまま車を離れるとどこからともなく現れてますね。いきなり窓をびしょびしょに濡らしてきてうわーって思ってるところに乾いた紙で拭いてくれるのでついつい見守ってしまいますが、なぜか自分で頼んだ感がさらに高まるので注意が必要です。特に深夜にエンカウントしてしまうと逃げ場がない感じでさらに効果的だと思いました。

  • ドライブスルーの窓口の隣に立つタイプ

具体的にはサンフランシスコのHowardと9thのとこのバーガーキングですが。メニューの前で注文して、窓口で支払いをして食べ物を受け取ると、すぐ隣でおつりの小銭くれーって待ち構えてます。あまりのテンポの良さについレシートに握り込んだ硬貨を渡してしまいます。ドライブスルーなので小銭をぴったり渡したりすることが少なく、大抵はおつりが発生してるのもポイントです。ただし、普通は支払い窓と食べ物の受け取り窓が違うので、店を選ぶ作戦です。

  • 大きい交差点に立つタイプ

西海岸ではかなりよく見るんですが、アメリカの他の地域でもいるのかな。信号待ちしてる人によく見えるところで段ボールで身の上を書いて掲げて誰かがお金をくれるのを待ってるタイプです。窓を開けてくれる人がいると、素早く近寄ってお金を受け取りにいきます。逆に言うとその人がいるところであちーなーとか言って窓を開けると近寄ってきてしまい、なんかあげないといけないような気になるので要注意です(僕です)。身の上話はシリアスなものとは限らず、シンプルにHELP!とだけ書かれたものや、今夜酒が飲みたい!と書かれたものまであり楽しいです。きっと秘密裏にシティハンターに仕事を依頼してる人もいると思います。

  • ゴミを売るタイプ

Mission St.にある汚い中華で食べてた時に遭遇した人。サンタよろしくゴミ袋を担いで店に入ってきて、テーブルを回って中身を売りつけてきます。一応客を見て品物を出すのが面白くて、俺はメガネを差し出されました。誰も買いませんでしたが、店員からご飯をもらって帰っていきました。この店に限らず、物乞いの人がコーヒーとか食べ物とかもらってくのをみるとズルい!と感じます。

  • レストランの前にいるタイプ

アメリカだとレストランで食べきれなかった食事を普通に持って帰ります。中にはメインを残して容器に詰めてもらい、おもむろにデザートを注文する人もいます。というわけでレストランからは結構な確率で食べ物をもって出てくる人がいるんですね。サンフランでそこそこ良いレストランだと、大抵バレーパーキングっていって、係の人に車を駐めてきてもらう感じになってます。帰りは自分の車を持ってきてもらうわけですが、まあ待たなきゃいけない。そこにささっと現れてなんかくれーってなると、まあお腹いっぱいだし、持ってるご飯をあげてしまうという、なかなかに知的な作戦。僕は好きです。

  • 犬を有効活用するタイプ

バークレー付近は犬連れのホームレスが多いのですが、動物病院の前で病気のこの子に注射を打ちたいからお金ちょうだいと言われると、かなりグッときます。特に子供の前だったら素通りできる人は少ないでしょう。動物と病院の前という組み合わせはかなり強力で禁じ手にして欲しいくらいです。

  • 正面から食べ物をもらいにいくタイプ

サンドイッチなどを売るデリとよばれる店によく見られます。普通に入っていって「ください」ってお願いするんですね。僕が10回くらい見た限りではみんな速やかに食べ物と、あと飲み物をもらってました。顔見知りになると店の外からハンドサインで空腹を訴えると店の人が外に届けるケースもわりとよく見ます。ていうか「これ、その人に渡して」って頼まれたりしました。

なんかまだまだあるような気がしますが、とりあえずこれくらいで。