バーガー屋でさびしくない

家族が帰省して1ヶ月たった。もうすぐ帰ってくる。待ち遠しい。

今日は土曜日。深夜に昼寝から目覚め、夕飯を食べるために近所のCarl's Jr.というファーストフードのハンバーガー屋へ。3組ほど客がいて、いずれも若いグループだった。本を読みながらチキンサンドイッチを食べて、店を出る。そこでふと気づいたのは、まったくと言って良いほど心のバリアが働かなかったこと。

おそらく10年前の自分なら、女子連れの若者グループの近くで一人でいたら、「俺は一人で平気だもんねオーラ」を出すのに必死で食事どころじゃなかっただろうと思う。

いわゆる若者言葉を連発してカードゲームに興じたり、女子にストローでコーラの雫を飛ばしてキャッキャいいあう彼らを横目に、微笑ましくこそあっても、昔の自分が感じてたであろう劣等感(俺は合コンと名の付くものに一度も参加したことがないし、男女交際的な何かの経験*1もほとんどない)っぽい感情や、うるせーな殺すぞまったく的な敵対心もなく、ましてや、左手を決して鞄の中から出さず魔法銃を握っているという設定で「ハッ、あの店長が魔界からの使いともしらず暢気なモンだぜ……」とか妄想もしない。


おそらく、もはや俺のいるクラスタが、彼らと遠く離れてしまったせいだと思う。その一方、家族連れが多く集うショッピングモールやスーパーで一人でいるとすごくさびしいのは、今の俺の意識は家族に帰属していて、そこから離れていると落ち着かない、ということなのかなーと道々おもった。よかった。俺は妻から一人で大丈夫気質だと言われているけど、ちゃんと家族を必要としてると実感した。とりあえず、荒れ放題の部屋を片付けよう。

*1:今の奥さんをのぞく