5才の次男は最近、しりとりに凝っている。が、その幼さゆえか、あまりにも横暴。そして、それは突然始まる。
「じゃあぼくからね、アパトサウルス」
「え、何が?」
「ぶー、はいダメ」
「あー、しりとりね。つか、そういうのはさ……」
「アパトサウルス!」
「ス……すいか!」
「ぶー、きょうりゅうしりとりです」
「先に言ってよ。ん、ねえ、ひょっとして恐竜しりとりってすごく難しいんじゃない?大丈夫?」
「いいの、ア・パ・ト・サ・ウ・ル・ス」
「えー、じゃあ、えーと、ステゴサウルス!」
「ぼくまだ小さいからティーにかえていい?」
「え、何それ?」
「ティー・レッ・ク・ス」
「ずるくね? ……あ、いいよ。ステラコサウルス!どうだ!」
「ブラキオサウルス!」
「いや、スじゃないし!」
「スだよ!」
「ス、ス、ス……スーパーサウルス!もうないだろ、スの恐竜!」
「パス。はいおとおさん、ス」
「パスありかよ!えー、ス、ス、ス……」
「ぶー、おとおさん、3かいまけたからよわい」
なにこのエンペラー気質。ただし、次男は言葉もそれほど発達していなかった2才半で渡米しているため、日本語を忘れないためにもしりとりを奨励していて、今のところこのようなルールむようも容認している。決して甘やかしてなんていないったら。ちなみに8才の長男の場合。
「お父さん、しりとりしよう。し・り・と・り」
「りんご」
「ゴリラのうんち」
「地球」
「うしのうんち」
「地下室」
「つばめのうんち」
「ちりとり」
「リスのうんち」
小2病の子供は意外にしりとり強い。