幼児が好きになるゲーム

就学前の子供が好きなゲームって、必ずしもキャラモノじゃないなあ、と長男が7才、次男が4才になるまで、それなりに一緒にゲームしてきて思う。

これまで遊んだゲームで、子供たちに一番強い影響を与えたゲームは、どう考えても『クレイジータクシー』と『クレイジータクシー2』だ。車が好きで、街を歩いてても「きいろいくるまー、きいろいくるまー」とか指さしてた乗り物が、対向車を撥ね飛ばしたあげく、坂で大ジャンプかまして海にじゃぼーん、となったときの彼らの驚きの表情ったらなかった。目はまんまる、口はポカンと開いて。

それ以来、床においてぶーぶーと遊んでいたミニカーが、ベッドや机を跳ね回ってモノを壊す、悪いチキチキバンバンみたいな危険なおもちゃになった。このとき、初めて、うわゲームってこえーと思ったものだった。

さらに、クレタクのマップのモデルとなったサンフランシスコなんかに引越したもんだから、子供たちは、いつタクシーが坂で飛ぶかとワクワクしてる。この前も、学校に送ってく車内でOFFSPRINGの"Wara Wara"*1がかかったら、「とぶ?とぶ!?」とか心配になってたし。

ところが不思議なことに、Wii版『カーズ』とか、車ゲーな上に、両手両足じゃ足りないくらい映画観てるくせに、ゲームはちっとも遊びたがらない。おかげで車をアンロックしたりしなくてすんでるけど。あと、イルカ大好きな時期に、喜ぶだろうと遊んでみせたDC版『エコー・ザ・ドルフィン』もイマイチだった。

まあ、あくまでも推測だけど、子供には刺さるのは、あばばばーかわいいクマさんがダンスでちゅよーとか、そういう方向よりも、現実と明確にリンクしてる不思議シチュエーションなんだろうなと、思う。単純に面白さが理解しやすいともいえるかも*2

いつも周りを走ってるタクシーがおもくそジャンプしちゃって大変ー!みたいな。あと、大道芸人の組み体操にすげーウケてる。これは、普段チャイルドシートに座らせられてシートベルトを無理やりさせられてるから、そのアナーキーさにシビれてんのかな。

というわけで、幼児向けゲーム、もしくは幼児でも楽しめるゲームを考える際には、幼児にも関係ある現実を、ちょいとひねったような遊びを探すのも乙なんじゃないかと、そう思います。

……となるとイケてんのは、やんちゃなジョーズくんがビーチで人を食い散らかす『JAWS Unleashed』(id:IDA-10:20060602:1149248548)……?いやいやいやいやありゃいけない!あれはダメだったら!!

*1クレタク2でかかる陽気なパンクチューン

*2:そんで、多分これ、ゲームに限った話じゃなさそうね。