独立記念日にキャンプおもしろい

アメリカに来て2回目のキャンプに行った。見渡す限り人はおらず、水すら出ない前回(id:IDA-10:20060531)の場所とはうってかわり、今回はストアもあれば、温水シャワーもあれば、ネットも電気も使えるという夢の環境。もちろん、人だらけ。

汚れたら洗い、ご飯は炊飯器で作り、WiFiでメールをチェック。文明ちょう便利。でも、河と山を眺めながらの食事に、テントで寝たりしてキャンプっぽさは満喫。

それにしても今回は、キャンピングカーのすごさを思い知った。いや、そういうのがあるってのは知ってたけど、実際、自然の中に現れて、居住空間を設営するところを目の当たりにしたのは初めてだった。

なんかね、左右にスライドして、広がるんですよ。ういーんって。「ワンピース」の海上レストランみたいな。これには驚いた。で、中にはキッチンもシャワーもついてる(これはグレードや型によっていろいろみたいだけど)。俺が見たやつは、外にもシャワーがついてた。

さらに3家族合同とかだとね、その3台のキャンプトレーラーをね、コの字型に配置してね、なんか外から見えない広場みたいのを作るわけ。「寄生獣」で市役所を襲撃した特殊部隊みたいになってんの。で、その中でパーティーやってんの。ヒーハーとかいって。

子供たちはハンモックで揺れながらスマブラやってさ、大人はプロジェクターでDVD観てるわけ。スピーカーからは、アメリカンロックが流れてさ、もちろん、かたわらではバーベキュー*1ね。本当に、自然に家をまるごと持ち込んでる感じ。

ここまでは、まあ、そんなもんかなって思うんだけど、ここから先は、おもしろアメリカウォッチャーの俺ですら、かなりカルチャーショックを受けたグループについて書くぜ。7月3日の独立記念日イブだったせいか、ものすごいアメリカンな家族たち。

車が着くでしょ、ういーんするでしょ、で、人がバラバラと降りてきてね、まず、星条旗を立てるの。これにビビった。3家族いるんで、もちろん星条旗も3本。というか、トレーラーの腹に横断幕みたくデカいの着けてた。いやそんな主張しなくてもここアメリカだしって思った。

それから電飾。車や枝にアメリカ色の電飾を張り巡らせる。国旗を模したライトも飾る。こんなん。夜になると、もちろん、点灯するんだけど、ただ点くだけじゃなくて、回ったり流れたりしてすごいチカチカしてた。

で、さっきの大人たちはプロジェクターでナニ観てんのよってチラっと観たらあなた、当然のように「ID4:インディペンデンス・デイ」じゃないですか!ワールドカップ期間中だぜ?なのにキャンプ場まできて星条旗掲げてID4ですよ。で、なんか大統領が戦うぞーってみんなにスピーチするところでさ、イエーとか、ゥライ!とか叫んでるわけですよ。俺のほうこそ「やったー」って叫びたかったよ。

まあ、そんなんで大騒ぎしてるんだけど、ここのキャンプ場は10時に消灯があるのね、もう静かにしなさいっていう。まわりのトレーラーも、電飾(電飾は基本っぽい)を消しはじめたんだけどさ、なんかトレーラーから国歌が流れはじめてさ、昔のテレビの終了時みたく。「うわー、国歌きマシター」って下向いてたらさ、歌声が、しかも威勢のいい歌声があちこちから上がるんですよ。あれ、みんなそうなんだーって。

そいで朝になったら、ラジカセで国家を流しながら国旗振って、「はっぴー、いんでぃぺんすでーい」ってキャンプ場の中をマーチしててさ、お前らどんだけアメリカ好きなんだって、俺、なんか嬉しくて、その家族をとても好きになっちゃったよ。

もちろん、独立記念日だからこその一連の行動だろうけど、なんか、壮大な自然の中で、アメリカ完全武装って感じで国旗をばっさばっさ振ってるその対比が興味深かった。アメリヲチャーとして貴重な体験。つくづくカメラを忘れたのが悔やまれる。

*1:このバーベキューってやつは、本当に周りのアメリカ人の家庭でよくやる。なにかっつーとバーベキュー。スーパーには、バーベキュー用のコンロが大中小ガス炭ライト付き蓋付き各種並び、ゴルゴのアタッシュみたいのに、ぎっしりバーベキュー道具がはいったやつとか売ってる。