最近スニーカーをネットで買った。
しかも、たくさん。
俺にはJack Purcell和柄と白レザーのベロクロなど。
子供には髑髏柄。
あ、妻のがない。気づいたときにはすでに遅く、妻から「ちょっと。」と呼び止められる。完璧に怒りフラグを立ててしまった。妻が怒るとはっきり言って怖い。暴力とか、強い言葉とかはまったくないのだけど、とにかく冷たくなる。よそよそしくなる。すごい悲しい。とにかく妻が怒るのはいやだ。なのに、俺のバカ、バカ
「スニーカー買ったんだ」
「うん、ちょっと、ね」
「ちょっと?」
「いや、たくさん」
「……」
俺は基本的に「夫婦間にウソは良くない」が信条だ。でも、ここで迷った。ウソをつけるかもしれない。amazonとかでは、遅れて別便で届くこともよくあるし、「これから届く」って言ったら、怒られないで済むかも。それで速攻、妻の分を注文する。どうこれ?
「かわいいのばっかりだねー」
スニーカーを手にとり眺めながら微笑む妻。ん?あれ、そんなに怒ってない?「こっちのはカッコいいねー」「でしょー」みたいな会話が続く。いいぞ。
「で、わたしのは?」
なおも穏やかな表情で妻がこっちを向く。一瞬、迷いはあったものの、流れからして「怒らないから言ってごらん」的な心境と判断。正直に告げる。
「いやー、ちょっと忘れちゃってさー」
気温が一気にAKIRAの保存されている部屋くらいまで下がった。
「ふーん、そう。じゃあ、私寝るね」
ちょ、寝るってまだ昼間!まってー、奥さーん!
この後、いろいろあって、いろいろ買うことになってます。みなさんも、死んでもいいイベントかと思って、ボス戦で死んでみたらゲームオーバーみたいな罠には気をつけてください。いや、違う、買い物をする時は、奥さんの分も忘れずに!でした。