開発者は岩田発言に釣られるな

6/9/2006)岩田氏の発言に対して回りくどい賛同と愛を表明しました
6/9/2006)自業自得で、多くの皆様を不快にさせてしまいました
6/9/2006)岩田社長と宮本茂氏が夢枕に立ちました
6/9/2006)彼らは「誤解を招きすぎる発言」と私をたしなめました
6/9/2006)ゲームの祖の1人コトック氏が夢枕に立ちました
6/9/2006)バルーンファイトの主人公が夢枕に立ちました。
6/9/2006)5人目のビートルズことピート・ベスト氏も夢枕に立ちました
6/9/2006)彼は「ユー、書き直しちゃいなよ」と言いました
6/9/2006)文意を簡潔に記述しました

  • 任天堂の方針要旨
    • ゲームから離れてしまった人たちを呼び戻す
    • 今までゲームをしなかった人を呼び込む
    • ゲーム熟練者、初心者でも楽しめる新しい商品を提案する
  • 上記コンセプトに基づいた代表的な製品

任天堂社が掲げる理念と、岩田社長によって語られる言葉は、確かに大変魅力的ですし、実際に、成果物としてのソフト群は、過去に例をみない売れ方を示しています。しかし、私は一開発者として十分に気をつけなければなりません。

ゲーム業界に限らず、ありがちなことですが、売れた商品のコンセプトを考慮せずに、形だけを真似た粗悪な後追い商品が溢れると予想できます。事実、ゲーム開発の現場で、ろくに自分の作ろうとしているものも考慮せずに「これからはあんな感じでしょ?」と発言する人を見聞きしています。発表されている新作ソフトの紹介を見ても、すでにそのようなソフトが開発されつつあるようです。

しかし、任天堂が掲げている理念を理解せず、表面や言葉だけをなぞった中身のないゲームを制作していては、せっかくゲームに興味をもってくださったお客様を、がっかりさせてしまうことになるでしょう。

ゲームが大好きな私は、「ゲーム人口の拡大」「まったく新しい体験」の御旗の元に、プレイステーション全盛期のようにただ奇抜だったり、"Touch Generations"の形だけを真似てただ脳を鍛えたりするゲームを作るのではなく、もちろん、私のようなゲームマニアのためだけに作るのでもなく、自分がゲームをプレイするようになったきっかけを忘れないで、皆が惹きつけられる、楽しいゲームを作りたいと気を引き締めてゲーム制作を続ける所存です。

以上