アメリカはこの週末は3連休。というわけで、4家族合同キャンプへ参加した。このアウトドア活動というやつは、ゲーム馬鹿が「ゲーム」を取り上げられて、ただの「馬鹿」と化し、もっともかっこ悪い様をさらす場であり、本来は近づいてはいけないイベントだ。だから、日本でも子供をつれて1度もキャンプをしたことがない。
しかし、困ったことに俺はもともと野外活動が好きであり、忙しさにかまけてちっとも連れて行っていないが、常々、子供たちにもアメリカの大自然を体験させたいと思ってはいた。というわけで、ゲストキャンパーとして、最小限の装備だけで参加していいよと声をかけられた今回のキャンプは渡りに船のお誘いであった。
なんもねー
周りは山地形
当日、南へ向かうこと約1時間。民家がなくなってからさらに3時間車を走らせ、LOS GATOSというところにあるキャンプ場へ。着くなりベテランキャンパーたちは、ものすごいチームワークで仕事を進める。作業中に飲むビールがすばやく提供され、テントの設営、水の確保、かまどのセットアップ、すぐには使わないが、夜間に必要になるランタンなどの用意など、言葉がなくとも、アイコンタクトで作業を協同する様に、感心することしきりだった。俺はといえば、まるで何も手伝えずに、あーうーと自分のテントなどの準備をするばかりだった。
ホワイトガソリンを使ったランタンやコンロを点火するコツや、砂の入りにくいテント設営の仕方、野グソの仕方に至るまで、すべてにおいて俺は皆に劣る。スキルと経験値が違いすぎる。キャンプ慣れした子供が俺の横でぱっかんぱっかん薪を割る。はっきりいって悔しい。ヤンキーの真っ只中に放り込まれて自分の築いた価値観がまったく役立たずになる経験は過去にもあるが、今回のような平和的なケースもあるということか。
ここで俺は、身をもってウォーシミュレーションやRTSなどの「地形効果」というやつを実感した。ゲーム制作の現場では、それなりに使えるユニットであるIDA-10は、キャンプ場では-80%くらいの地形効果。俺の攻撃はミスばかり、生産されたばかりのユニット(子供のこと)にも惨敗です。いや、ここでは地形効果というより、イベント効果というべきか。ちょっと新しい言葉「イベント効果」。これはRPGのゲームデザインに活かせないか。活かせない。活かせてたまるか。
でもまあ、おかげさまで、ドラクエで転職したばかりの賢者よろしく、キャンプについては急激にレベルアップした(気がする)ので、次は家族の尊敬を得られるように頑張ります。
しっかりと張れたテント、俺にしては大健闘
魚を捕らえた俺、高感度ややアップ
帰り道の途中にはバッファローが寝ていた
時速100マイル(160キロ)突破記念
帰りのドライブインに置いてあった初代クレタク、しっかりAランクを取ってしまい、子供にキャンプ期間を通して一番褒められた。あと、レジ番の黒人にも、今まで見たドライバーでベストだユー、とか言われた。地形効果200%。でも、なんだこの気持ち?