アイス売りからアイスを買う

家族が日本から帰って来た。久しぶりに子供を連れて近所の公園に出かける。カリフォルニア観測史上でも類を見ない雨の多い春も終わり、日差しはすでに夏。海に面したこの公園に通い詰める日々がまたやって来た。

日差しの強いこのあたりで、子供を外で遊ばせる時の必須装備は「日焼け止め、帽子、水」である。ところが、久しぶりの子供との外出とあって、どれも持ってくるのを忘れていた。炎天下の下、走り回ってすっかり上気した子ら。とりあえず水道水でも飲んでもらおうかと思った刹那、タイミングよくアイス売りが出現した。

この公園は、チリリーンとベルを鳴らしながら台車を押して歩くアイス売りがよく巡回しており、やって来る度に子供達は買ってくれとせがむ。普段は絶対に買わないのだが、今日は真っ赤な顔をして暑がる姿につい、許してしまった。ひょっとしたら子供に2週間ぶりに会ったことも少し関係しているかもしれない。

アイス売りは、真っ黒に日焼けしたメキシコ人と相場が決まっており、アイスが入った台車には様々なアニメキャラクターのステッカーがびっしりと貼ってある。子供達の狙いは、それらを模したアイス。

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長男はSponge Bob。まあ似てるわけがないので、つっこみは略。

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次男はニンジャ・タートルズ。このばっちりキまった感じの目玉はガム。味が違うらしく、えぐり出して交換しあってる様はどことなくシュール。

味は、なんつーか、「これ飲まないと病気治らないよ!」系。なんで子らが好むのかは謎。食べはじめて5分。気候のせいか、素材のせいか、あっという間にメルトダウンが始まる。

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次男が俺の服にこぼしたニンジャタートルズの雫が、柄と同じ色。公園のあちこちについた、ビビッドな染みの由来に気付く。ヤバいヤバい。子らの服もどんどんアヴァンギャルドな色に染まってゆく。やべー、ぜってー妻にバレる。怒られる。

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アイスへの怒りが殺意に変わる頃、棒にプリントされたドメインが現れる。俺がクラッカーだったら即アタック。こんなに困ってんのに、なんか文字が見えてきて「当りかも!!」とか思ってしまった分、さらに怒りもブースト。結局、食べた後、顔中洗うはめに。

その後、今日はちょうど満潮で、楽しみにしていたカニ捕りはできず。丘の上の草むらを通って、帰ることに。

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公園から丘に続く道。

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振り返ると公園と海岸線が見渡せる。

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アイスダッシュ。アイスジャンプ。

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鉄塔だらけの駐車場。ゲームに見える職業病。


ちなみにこの公園についての過去エントリ。なんか、いっぱい書いてるな。