CDジャーナルで「ファミコン化映画特集」

さて、子猫ちゃんたちにバイバイを言って、幾分か夏の日差しを含み始めたカリフォゥニャの太陽を浴びながらベイエリアをドライブ。いつものように海を見下ろすキャフェィでコーヒーとBLTのブランチをすませ、会社のデスクでオシャレ音楽情報を発信してるサイトを巡回してたところ、あれ、CDJournal.comの記事がなんかおかしい。音楽情報サイトじゃなかったけ。

1983年7月15日、家庭用ゲーム機として生まれた“ファミリー・コンピュータ”。大竹まことでお馴染みのPCエンジンメガドライヴ、スーパー・ファミコンセガ・サターンNINTENDO643DOネオジオCD、そしてプレイステーション……。時の流れと共に押入れの奥深くへとおいこまれ、2003年9月には製造中止。事実上その歴史に幕を閉じた愛すべき先駆者。せっかく遊びに行ったのに、友達は延々と『ドラクエ』をし続けていたあの日……ディスク・システムの海賊版で馴染みの店が摘発されたあの日……ゴミ捨て場に無造作に置いてあるツイン・ファミコンをみつけた時の衝撃……走馬灯のようにめぐる思い出を頼りに、名作を数多く生んだ“ファミコン化映画”を特集致します!

「いきなり大竹まことでお馴染みのPCエンジン」で先制パンチ。お馴染みじゃねえよ!それじゃ、メガドラも「いとうせいこうでお馴染みのメガドライブ」だし、「高橋由美子でお馴染みのテラドライブ」だってのか。あと、商業誌で「思い出を頼りに~特集いたします!」ってのものなにげにすごい。

●『ゴーストバスターズ

  • バラエティに富んでいるようで、いかんせん煮え切らない内容にガックリ。ゲーム内容よりも「ゴーストバスターズ!」と唐突に叫ぶ合成音声ばかりが思い返されます。

特集しといていきなりdisってる!

●『グーニーズ

「着メロ並み」て。「グーニーズ」だけじゃなく、ファミコン音源自体をdisる!かと思えば、「グーニーズ2」でファミコンの先取をさらりとアピール。大丈夫か、この人。

●『ミュータント・ニンジャ・タートルズ

  • ファミコン版はKONAMIより1990年に発売と、割と後期に出た作品だっただけに、悲しいかな印象薄。横スクロール・アクションものとしては『熱血硬派くにおくん』の勝利? 亀が選び放題(4匹)ってところが原作ファンには嬉しかったような……。

タートルズ=印象薄」!ここでもdisる!「くにおくん」と比較してdisる!ただ、最初の「くにおくん」は横スクとはいえベルトスクロールと呼べるほどフィールドが広くなかった気が。

●『火の鳥 鳳凰編』

  • たった一つの武器であるノミを手に、鬼瓦をくりだすゴリラ激似のドット絵・我王! パズル・ゲームな要素も熱中度をアップさせた“1M(メガ)ビット”の名作。

名作とおだてつつ、「ゴリラ激似のドット絵・我王」と批判精神は忘れない!

●『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』

  • 毛利名人との激戦を描いた映画『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』での雄姿(指の連打でスイカ割り、指でバイク止め……など)、あまりの感動のため、腹を抱えて爆笑してしまった覚えも。

おいちょっとまて関係ないぞこれ。「ファミコン化した映画」特集じゃなかったのか。

SFXロボット・アクション映画『ガンヘッド』(『ガンヘッド 新たなる戦い』(バリエ 1990年発売))をはじめ、“ファミコン化”とは多少離れるものの、ジョージ・ルーカスのルーカス・フィルムが作った『マニアック・マンション』(ジャレコ 1988後年発売、後に映画化)をはじめ、“PAXのしわざ”こと、パワーグローブ大フィーチャー映画『スウィートロード(原題:THE WIZARD)』(写真)……切っても切れない映画×ファミコンの素敵な関係。貴方の愛機をさっそく磨いて、往年の名作たちを今再び味わってみてはいかが。ゴールデン・ウィークはファミコンウッドボール

ここでも「“PAXのしわざ”こと、パワーグローブ」とかマイナーなネタを、さも一般的かのように!誰も言わねーよ「オマエの手を改造するのだ」なんて!(←そこまでは言ってない)しかもウッドボールまで持ち出してファミ通読者っぷりをさりげなくアピール。

ここまで書いて気づいたけど、コナミが多いな。アニメ映画ならタイトーの「AKIRA」とか入ってないしな。カプコンの「スイート・ホーム」もないな。

というわけでコナミアクション好きのライターさん、署名がないのが残念ですが、応援してまーす!コナミの映画原作なら、「キング・コング2」も面白いですよ!スクロールした瞬間、地形にはまって動けなくなるバグに泣かされるけど。(←リスペクト)