誕生日の詩

先日のクラス全員に折り紙の恐竜を配ったというエントリ(id:IDA-10:20060308)でもちょっと触れたが、小学校も幼稚園も、基本的に誰かの誕生日には、誕生日の子がクラス全員にささやかなプレゼントを配る習慣があるようだ。上の子のお迎えに行くと、スナックがいろいろ入った小さな袋を持って帰って来て、子供に聞くと「お友達が誕生日だったー。」みたいなかんじ。

この習慣、みんなからもうんじゃなくて、みんなに配るのが最初よくわからなかった。もちろん、鳥並みの知能のうちの子らに理解できるわけもない。下の子は今3才で幼稚園に通っているのだが、この子はもう、なんというか、決定的にわかってない。先日、それを再確認させられた。

昨日、迎えに幼稚園の教室につくと、ちょうど、クラスの子の誕生日を祝っている時で、みんなでハッピーバースデーの歌を歌っていた。そしてやはり、真ん中に立っていた誕生日の子がプレゼントを配っていた。それをもってその日は解散。

知能のない目で駆け寄ってくるわが子。僕は、「今日は誰の誕生日だったの?」と、名前の覚えが悪いわが子を試すつもりだった。ところが、でかい声でこう叫んでいるではないか。

「きょうねー、ぼくのおたんじょうびだったー」

えー?お前ー?

違う違う。君の誕生日は半年後。

「違うよ、今日は○○の誕生日でしょ」

「うん、○○もおたんじょうびだったー」

「いやー、○○だけだよ、今日お誕生日なのは」

「だって、○○もぷえぜんともらってたもん」

「そしたら、みんなプレゼントもらってたじゃん」

「きょうはみーんなみーんなおたんじょうびだったー」

合点。つまり、わが子の中では「誕生日=プレゼントをもらう日」というおもしろ方程式があり、「プレゼントをもらった=誕生日」なわけだ。だから、クラスみんなにプレゼントを配るここでは、一人が誕生日だと、全員が誕生日になってしまうわけね。違います。

たまたま「誕生日」については、誤認識が露見したけれど、他にもどんな誤解が潜んでるかわかったもんじゃないな。「お父さん」の意味とかわかってるかな。会社行くとき「またあそびにきてねー」とか言ってたしな。怪しいな。

まあ、一応、帰りの車で再教育して、ふと年齢の概念を試すべく、聞いてみた。

「で、○○ちゃん(わが子の名前)は何才になったの?」

「ひゃくさーい!!」

うん、森川君2号の方が賢い。どう見てもフェレット並みです。本当にありがとうございました。