外人、肉喰う

最近、午後3時くらいになると、オフィスが肉を焼く匂いでたちこめる。「もやしもん」よろしく、ちっさい「肉」って漢字がいっぱい浮遊してるのが見えそうなくらいすごい匂い。もちろん、オフィスで肉を焼く人間などいない。どうやら、ダクトがつながっているために、どこかから流れてきているようだ。僕らは、階下のカフェからだとなんとなく納得していた。

で。先日、オフィスの隣にある休憩室でジュースを買おうとドアを開けたら、外人がでかい肉を焼いていた。分厚い漫画ステーキ。こっちを向いた青い目は、前回のプロジェクトで作成基準周りをチェックしてくれた人だった。身長190cm、ゴツい、ランニングシャツ、タトゥーごっちゃりという外観から、僕らが「レスラー」と呼んでいた彼だ。犯人発見。

「ハーイIDA-10、ハウヤデュイン?」

「いや、いたってファインだけど、なぜゆえお前は午後3時に肉を焼きますか?」

「イッツ、スナック。」

あ、オヤツね。納得。

いかねーよ。